「住宅購入する際、自己資金をためてから買うか?全額ローンで買うか?」
不動産を購入する際、お客様から時々、聞かれることがあります。
「全額ローンで購入可能でしょうか?」
「自己資金をためてからのほうがいいですか?」などと。
過去の例をあげて見ましょう。
購入者:30代のご夫婦、子供2名の4人家族
購入物件価格:3,000万円
諸費用約120万円(仲介手数料0円のため)は、自己資金で支払い
住宅ローン:3,000万円
35年返済、変動金利0.725%
返済額:毎月80,895円 ボーナス返済なし
(現在の家賃と駐車場の合計と同様の場合が多いようです)
35年間返済総額:33,976,063円
※貯金がある程度、できた場合、一部繰り上げ返済していくのが賢明です。
おおむね25年から30年で完済するのがいいですね。
一方、例えば毎月5万円を貯金し、年間60万円
5年間で300万円となります。
同価格の物件を購入した場合
購入物件価格:3,000万円
諸費用約120万円(仲介手数料0円のため)は、別途の自己資金で支払い
自己資金:300万円、住宅ローン:2,700万円
35年返済、変動金利0.725%
返済額:毎月72,805円 ボーナス返済なし
35年返済総額:30,578,456円
差額3,397,607円
一見、大差ないように思いますが、この5年で金利が上昇した場合を見てみましょう。
変動金利1.225%の場合、毎月79,081円
35年返済総額:33,214,042円となります。
自己資金300万円の分が金利上昇で吹き飛んでしまいます。
また、完済時年齢が5年間遅くなってしまいます。
仮に、35歳で住宅ローンを借り入れした場合、35年返済ですので
完済時、70歳となります。
一般的に、現在の定年は60歳、再雇用で65歳とされています。
できれば、定年退職時には住宅ローンを完済しておきたいものです。
また、それぞれのライフサイクルを考えた場合、子供の教育費が
結構かかります。ある程度は、余裕のある資金計画が望ましいと思います。
借りられる金額ではなく、無理なく返せる金額が重要です。
結論
低金利が続いている現在においては、自己資金を貯めてからでなくとも
全額住宅ローンでも良いのではないでしょうか?
諸費用分も借り入れされる方も多数いらっしゃいます。
詳細は、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士の私に
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