不動産売却の実話
以前、総武線沿線のある駅から徒歩15分ぐらいの中古戸建の売却の相談がありました。売主様は以前お住まいでしたが、現在はある地方に転居されておりました。
何度か連絡のうえ、実際にお会いして相談したいとのことでした。総武線沿線の都心よりのある駅前のカフェで打ち合わせをすることになりました。
売主様はご夫婦でいらっしゃいました。定年後に田舎に引っ越したとのことでした。売却物件は売主様の父親が注文建築で建てたもので、相続されたのです。築後25年ですがまだまだ住めると力説されていました。
その時は、不動産の市況や当該エリアの成約事例や売出し事例などのお話をさせていただきました。また、その物件は以前、大手不動産会社で約6ヶ月売出していたが売れなかったとのことでした。その時は、物件の鍵をお預かりいたしまして、現地を見たうえでご連絡させていただくこととなりました。
後日、物件を拝見させていただきましたところ、外観等は経年劣化してはいますが、角地で日当たりも良く、お庭もほどよくあるなという印象を持ちました。
室内に入ったところ、引越し後のため掃除が行き届いていない様子で、そこかしこにほこりや汚れが目立ちました。また、襖や障子も汚れや破れがあり、このまま販売するのは難しいと思いました。
後日、売主様に率直な意見を申し上げ、少しのリフォーム(全室クロス貼替え、和室畳表替え・襖貼替え・障子貼替え)とハウスクリーニングを提案し、以前と同じ価格で売出しされることを提案させていただきました。
売主様には「それで売れるのか?」と多少、とまどいが感じられましたが、任せていただくことになりました。
リフォーム後、以前と同価格で現地にてオープンハウスを行いました。リフォームを行ったおかげで見違えるように明るく、きれいになりました。水回り設備は以前のままですが、ハウスクリーニングのおかげでまだまだ使用可能といった感じになりました。
土・日で3組来場がございまして、なんとそのうちの1組が購入したいとのことで申し込みを頂きました。その日のうちに住宅ローン事前審査書類等をいただきまして、翌日には審査が承認となり、その後、ご契約から残金決済・お引渡までとんとん拍子で1ヶ月以内でお取引が無事完了となりました。
これは、私の思惑どおりにうまく言ったケースです。必ずしもこのようにうまくいくとは限りません。しかし、中古戸建や中古マンションで売出しされている場合、室内外ともにきれいなほうが買主様のイメージは良いわけです。そのほうが、売買成立の可能性が高くなります。
時々、中古物件を案内する機会があり、その際、時々「これはちょっと?」と思う物件があります。もう少し、掃除をしておくとか、多少リフォームをするとか考えたほうが良いのでは?と思いますし、売主様に不動産会社の営業が提案できないのかと思います。
そうすることによって、私達不動産会社の営業も自信をもって、買主様に勧めることができるのではないでしょうか?その物件を好きになることで、より自信を持ってお勧めすることができるのです。また、それが買主様にも伝わるのではないでしょうか?
「一括査定」などで依頼した場合、いくつかの不動産会社から査定価格の提案があります。その際、より高い査定価格を出したところに何の疑念もなく、依頼するのは間違いです。本当にその価格で売れるのか?を見極めなければなりません。ただ、単に「専任媒介契約」がほしいだけかもしれません。その後、徐々に価格を下げて行くようになるのは明白です。
ともすると、物件が売れない時期が長くなると価格を下げることになりかねないからです。
それよりも、私達不動産屋は相場を把握して、その上でよりよい条件で売却できるよう努力すべきなのではないでしょうか?
少なくとも、私はそうありたいと考えています。
明日は令和初の宅建の試験日ですね。皆様、頑張って下さい。
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